文化の日だから文化的なことを書こう

前の記事を書いたのは9月1日,防災の日,ついでに筆者の誕生日でした。だからといって防災関連の記事を書いたわけではなく,それよりお久しぶりです。本ブログを始めた頃には少なくとも隔週刊くらいの更新を考えていたのですが,今やこの通りで年2刊の biannual に近い状態になっています。

声優の釘宮理恵さんがラジオのメールをきっかけにブログを再開されたそうですが,9月13日からこの前日の11月2日まで1日も欠かさずに続けられていることに感心するばかりです。「防災のお理恵」とは何かと思われる方は彼女のブログなりラジオなりで確認してください。

ラジオ

それでは最初の文化的な話をします。上で言及したラジオとは,今音泉にてプレミアム限定で配信されている『釘宮理恵のいつだって、はじめのいっぽ』,通称『くぎっぽ』(隔週木曜更新)です。冒頭20分くらいはプレミアム会員でなくても聴くことができます。最初は30分番組ということになっていて,無料部分は15分と決められていたのですが,釘宮さんの寛大なお心によって全体で50分前後になっています。その『くぎっぽ』はといえば,

令和の時代が始まって間もなく落とされた声の最終兵器

です。無料部分だけでぶった切らずに一旦終了する構成になっていますが,聴き始めて20分少々過ぎた頃には,あなたもプレミアム会員になっているはず。声だけでこれほどまで脳に幸福を感じさせることができるのか,彼女のお声が今まで法律によって禁止されていなかったことが不思議でならない,それが税込550円で数回分まで遡って聴けるのは神のお恵みではないか,などと筆者が言うまでもなく,とにかく無料部分を聴け!以上!

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釘宮さんのお声の溶かし効果はもちろんのこと,彼女のお心遣いに感心させられることが多々あります。基本的に肩肘張らずゆるく話されているのですが,毎度しっかりと得られるものがあり,月2回で550円はあまりにお買い得です。

音泉プレミアム会員は毎月550円の会費を払えば,すべてのプレミアム限定コンテンツを聴くことができる他,通常無料配信されている番組の過去数回のアーカイブを聴くことができます。筆者は元々『だれ?らじ』のおまけを聴くためにプレミアム会員になったのですが,これまで一切,損をした気分になったことはありません。なお,筆者はタブリエの回し者ではないので,一応。

その『だれ?らじ』(毎週火曜配信)は一言で言えば『くぎっぽ』とは正反対の番組です。女3人寄ればなんとやらと言わんばかりに,誰だかよくわかんねぇ女性声優3人が喋り,笑い,罵り,罵るといった,色んな意味で型破りな番組です。基本的には女子が友達だけで集まって誰の目も気にせず喋っている感じで,聴き終わった後に何の内容も残らず,ただ楽しかったという気持ちだけが残ります。スタッフ(メイン作家:ふかわげんき,サブケツ作家,D:しんご君)との絡みもまた多いです。人によって気に入るか拒むかのどちらかに分かれる番組だと思います。もちろん,筆者は毎週5-7分程度のおまけを聴くために毎月550円を払っているくらいには鰭に入っています。

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最近はラジオを聴くことばかりで,アニメはあまり観ていないなぁ。文化的な観点からはもっとアニメを観たいのですが,体力が続かなくなってきました。昔誰かがそういうことを言って,そのときは衝撃だったのですが,自分もそうなってきましたね。

文化と養殖

英語で「文化」を culture というのは小学生でも知っているくらい馴染みのある言葉です。ところで,culture には「養殖」の意味があることはご存知でしょうか?「そんなことは知っている」という方には何も言うことがないので続けます。

改めて見ると,culture という単語は「耕す」という意味の cultivate の名詞形です。「農業」を意味する単語は agriculture ですが,分解すると agri-(土地)culture(耕す)となります。土地を耕すことを農業というまさにその通りの言葉なのですね。この「耕す」から「育てる,育む」という意味が出てきて,人に対しても用いられる言葉となりました。そういうわけで,「育まれたもの」が culture すなわち「文化」なのです。

話を戻すと,culture には「養殖」という意味があります。特に,魚などを水の中で養殖することは aquaculture と言います。上で述べた通り agriculture の agri- が「土地」であるのに対して,aqua-(水)culture(育てる)で「養殖」という意味になります。

一般に cultured people と言えば「文化的な人々,教養の高い人々」を意味しますが,culture を「養殖」の意味で取れば「養殖人間」と急にSFっぽい意味に転じます。こういった言葉遊びもまた culture なのかと思ったりします。

奇妙な造語

おっと,もう gillirb です。いい加減寝ないと,という冗談はさておき,brillig は午後4時を指します,というのもまぁ本当か嘘かは分からない,『鏡の国のアリス(Through the Looking-Glass)』において,ハンプティ・ダンプティが勝手につけた意味です。今は午前4時*1なので逆にして gillirb というのはいかがでしょうか,という話でした。睡眠薬を飲んでいるので眠いと思いきや意外とそうでもない。

じゃあもう一つ,ハンプティ・ダンプティが言ったことから「かばん語」(portmanteau word あるいは単に portmanteau)という言葉があります。これは二つあるいはそれ以上の言葉を一つの言葉に収めたもので,一種の合成語です。ネーミングで使われることがよくあります。例えば同じくジャバウォックの詩から,slithy という言葉を一つ。これは slimy(ねばねばしている)と lithe(柔軟な,滑らかな)を合わせた言葉と説明されています。もちろん本当かどうか分かりませんが,粘弾性やレオロジーといった物理学と結びつきそうな言葉です。

筆者はこのような単語の合成や韻を踏んだ並びが好きなので,題名や何やらのネーミングに取り入れることが結構あるのですが,誰も意味が分からず無反応に終わるのが大体の落ちです。まぁ一種のあざらしギャグだと思って華麗にスルーしてください。

ちなみに,英語で「造語を生み出す」というときは coin を動詞として使います。貨幣の coin と同じです。造幣するように造語するというわけです。

ところで,筆者がプレイしているモバイルゲーム『ららマジ』に『不思議の国のアリス』のオマージュと言えるエピソードあり,そのボスが「ジャバウォック」だったというのは奇妙な偶然です。『ららマジ』について言いたいことはタイタニック号と衝突した氷山ほどあるのですが,それはまた別の記事で書くことがあるかもしれません。

このあたりで話も尽きて,まとめも何もないのでこれで終わりにします。では,またいつかの未来に。

*1:本節は2016年11月3日に書いた後に消去したものを,一部改稿の上で載せています。そのため,現在の執筆中とは時差があります。