大変見苦しいものをお見せして申し訳ありません

もう年度末ですが,90日以上も更新をひとつもしなかったことに自分でも驚きました。それ以上に,自分のブログをもっと見直すべきだと思いました。一応,ちまちま過去の記事を直したりはしていたのですが,それも90日以上途絶えていました。私はブログを書くこと自体に責任を負う立場ではない(文責は別)ので,更新をサボっただけで謝罪する必要はないと考えますが,しかし,酷い広告を頭から見せつけてしまったことを心苦しく思います。

と思ったらスマフォ版ではちゃんと更新してもタイトルの下に広告が表示されてしまうようですね。スマフォでブログを見たことがなかったので気づかなかったです。まぁ,広告より下にスクロールして読むに値するものが書いてあるかどうかは別ですが,正直勘弁してほしいです。

Last Straw! Ad Ass!

広告という「癌」

本ブログは90日以上更新されないと広告が記事の前に出ることになっています。それまでは記事の最後にひとつ出ていたものが,頭からドン!です。その中には端末を投げ捨てたくなるほど大変見苦しいものがあったかもしれません。私はあなたの端末で何の広告が出るかを見ることさえできません。

最近の広告はブラクラレベルの醜悪なものばかり。加えてスクリプトにも次々と改変が加えられて,コンテンツを圧迫するほどにまで増長しているものも見かけます。酷い場合には広告に悪質なスクリプトが仕込まれていて,画面に表示されただけで悪意あるページに飛ばされ,マルウェアを植え付けられるような malvertisement = malicious advertisement が,広告会社世界最大手 Gxxgle によって配信されてしまうことも度々ありました。

このブログは何気に8年もやっていますが,その頃はそこまで酷くなかったと断言できます。さらに遡ってこのブログを始めるよりずっと昔に無料で公開できるウェブサイトを持っていたときの広告はテキストのみ,それも某動画サイトの動画の上に表示されるような下品極まりない文字列ではなかったと思います。そりゃまぁ,地下系サイトを見ていれば酷い広告は山ほどありましたが,それはそういうところだから仕方ない,辞書や旅日記など「地上の」ウェブサイトで見ることはまずないものでした。

それが今や地上のウェブサイトで見る広告が閲覧注意との警告をつけないといけないレベルで,レイアウトを破壊しコンテンツを見させないほど画面を埋め尽くし,コンテンツより大量のデータ通信を行い端末リソースを消費させるなんて,高々5年前でも想像しませんでした。こんな性質を獲得してしまったものを「癌」と呼ばずになんと言うべきか。

次の記事では広告ブロッカーの有無によるデータ通信量の比較が行われています。

prtimes.jp

Wikipedia などの広告を出さないサイトや密林などのショッピングサイトを除けば,多くのウェブサイトにおいて広告がコンテンツと同程度かそれ以上の通信量を発生させていることがわかります。モダンなウェブサイトを閲覧するだけでも相当な通信量が発生するのに,その半分近く広告に持っていかれているのでは,外でスマフォからアクセスすることの多いサイトでは,金を払ってでも広告を消せる方が割に合うのではないかとさえ思います。

表示に支障が出たらネットワークに問題がある*1とさえと言われる「阿部寛のホームページ」なら incognito で100回見ても余裕でしょう。見た目は前世紀ながら逐一最新情報が更新され,まさかの IPv6 に対応しています。*2もちろんこのサイトは彼自身の活動に関する経費で運営されているので広告は一切ありません。難点は文字コードが Shift JIS なのでクライアントによっては文字化けすることです。もっとも,日本の文字では UTF-8エンコードするよりデータ量が少ないので,それが高速性に寄与しているかもしれません。

阿部寛のホームページ

阿部寛の話はここまでにして,通信量以上に問題なのは広告のアレ(内容なんて言葉を使うべきでない何か)が酷過ぎることです。インターネットを見るときは死体くらい普通に出てくるといった心構えは必要かと思いますが,生きている人間のコラ画像と虫が湧いた死体とが比較になるほど広告のアレは酷いものがあります。大体書いてあることが嘘八百なので,その広告に関わった人間全員捕まってほしい,その上で自分の写真をどこかの広告に勝手に利用されて世界中に晒されたらいいと思います。

広告の恩恵と汚点

現在,インターネットでは多くのコンテンツやオンラインサービスが無償で提供されています。寄付で賄われているものを除けば,そのほとんどは広告によって費用が賄われていると考えていいでしょう。広告主は自社や商品の宣伝のために相当な経費を割いています。大企業であれば億単位の金をドバドバとつぎ込んでいるわけです。広告は日常の至る所で見かけますが,付箋1枚程度のものでも馬鹿にならない費用がかかります。要は誰かが大枚をはたいてくれているおかげで,いろんなことが無料でできるわけです。この記事をはてなブログに書いている私とて広告の恩恵を大いに受けています。

問題は多くのインターネット広告が利用しているアドネットワークというシステムにおいて,何の広告がどこで表示されるかを知ることのできる人間がこの世に存在しないことにあります。広告主も代理店も自分のところの広告がどのサイト,誰の端末の上に出るかなんて知らないでしょう。例えばこのブログの広告スペースに。それは筆者である私とて同じことです。私の PC から見た広告は他人のそれとは異なるのですから。アドネットワークを利用する運用型広告というのはそういうものです。まるでインターネッツみたいだな!

どんな広告でも,ろくでもない広告代理店がアドネットワークのどこかの支流に放流してしまえば,最終的にはインターネットの大海に拡散される可能性が高いでしょう。見た目が不愉快極まりない広告のみならず,本気で端末を乗っ取りにかかる悪意ある広告さえも,流れてしまえば後はどこかの端末で表示されるのを待っています。

悪質な広告の処分が追いつかないのは,途方もない数が生成されては流されているからでしょう。実際にページに広告を表示させるのはサイト管理者が契約したインターネット広告業者(大半は Gxxgle だと思いますが)なので,そこが悪質な広告を発見して未然に駆除できればいいのですが,現実は想像のはるか上を行っていました。2020年の1年だけで31億件(あくまで発見された数)削除とか,逆にどうやったら Java が走るデバイスより多数の汚物を意図して作れるんだ(絶望)

www3.nhk.or.jp

代理店やアフィリエイターが悪質な広告を作成したという話もよく耳にします。もし本当に広告主が把握していないとしたらそれも重大な問題です。自分のブランドを傷つける広告を出すってどういうことなの?

とはいうものの,アドネットワークは広告主にも代理店にも制御できないので,例えばそれが気象庁のページに表示されたとしても,何の不思議もなかったわけです。

よくある言い分として,そういう広告が表示される人はそういうサイトを見ているからというのがありますが,全く不当な言いがかりです。あるユーザの広告スペースに表示する広告を選択するアルゴリズムは,新規開発のためにある程度は履歴と関係のないものを流すことがあります。そのため,一度も興味を持ったことがないし,二度と見たくない広告が表示されてしまうことは誰にだってあり得ます。

現状の広告システム(サイトが確実に調査・管理している場合を除く)では,広告を表示すること自体がウェブサイトやアプリの汚点となり得ます。そりゃあ画面の一部とはいえ汚物が表示されるわけですからね。デザイナーも広告のアレがページのデザインとマッチすることなんか期待できないはずです。悪いときにはレイアウトを崩され,ユーザビリティを著しく下げられます。そんなものを要素として含むウェブサイトやアプリを利用するのは,コンテンツがよほど強力でないと無理ですね。そのせいで私は某辞書アプリとか消しました。有料会員になるほど必要でもなかったので。

このブログにしても,記事の下に出る広告の方は,筆者である私が一切制御できない(できたとしても実行すると規約違反で ban される)要素です。私が有料ユーザになれば別ですがその予定はありません。90日以上も更新をサボる筆者に期待しても無駄です。

インターネット広告の多くが見た目が酷い上にやり方がセコいです。できればほんの一部と言いたいところですが,現状は多くのインターネット広告がそうだと言わざるを得ません。便所の落書きの方がマシだと思わされるなんてどうかしています。恩恵と引き換えにその汚点を許容できないので,私は容赦なくブロックさせていただきます。その広告に関わった人間全員捕まらないとしても,スマフォや PC の画面になんとか少女の広告が出てきてどうやっても消せない呪いにかかってほしいと思います。

気象庁の場合

さて,もう許してやろうか,いや,ダメだ,あり得ない,日本国民の生命と財産に大いに関係する気象庁の予算を減らす国など容認できるはずがあるか。

そう思わされたのが気象庁のウェブサイトへの広告掲載です。結果は知っての通り初日でコケました。基準に違反する詐欺広告が表示されたというクレームが入ったためです。そんなことはやる前から判っていたというのが私の思いです。公式発表が出たときに,現状が基準を満たさない広告ばかりなので,自前で広告主を募集でもしなければ不可能だと思いました。

それ以前に広告のために表示に遅延や余計な通信が生じること,広告によってページの閲覧にいかなるノイズが入ることも公共の害です。レイアウト崩れで情報に被ってくるなんてことがあれば,それは国が犯した失態ということになります。あるいは,注意報や警報を見ているときに,似た色の広告が表示されたら紛らわしいことこの上ありません。

現在は方針を改めて広告を復活させたようですが,そのために追加の人件費も下りないのに,本業と平行して広告審査に回された職員が存在することを大変残念に思います。なお,最初にコケるまでの間の広告で金を稼いだ奴は自分の汗から専用の積乱雲が生まれて,晴天の中で自分だけ集中豪雨と雷と竜巻に巻き込まれてください。

許容できる広告とは

テレビの砂嵐*3を30分見続ける方がマシな広告動画を見せるやり方として私が許容できる数少ない方法は,ユーザが動画を再生するとアイテムなりコインなりを与えるというものです。動画を再生している間は瞑想タイムとなり,その後に報酬がもらえるので Win-Win です。もちろん,この手のものにも不快なものが紛れてくることがありますが,意図的に再生しているので無視を決め込むことができます。

嫌らしいのはアプリの広告でニセ×ボタンくさいものがあって,どんなに真ん中を攻めても2回くらいストアに飛ばされるというものです。広告の UI(なんて言葉を使いたくもないですが)がアプリ内で統一されていないのは,開発者の怠慢か,あるいは意図的にミスを誘っているのか?

もっと酷いのはプレイアブルを偽装して髪の毛一本でも触れた瞬間(タップ判定以前)即ストアに飛ばす奴,しかも内容が違うという詐欺までセットだったりするのは,殺意を覚える以外のことがないですね。アイテム獲得条件が動画を再生して終えることなので,ストアに飛ばされることは義務ではないのです。よって,その間はストアの起動をブロックして意地でも開かせないことにしています。あと,その広告を作った奴はスマフォや PC の画面になんとスケイプの広告が出てきて永久に失敗を見させられる呪いにかかれ。

まとめ

インターネット広告はもはや癌です。その恩恵によって我々は多くのコンテンツやオンラインサービスを無料で利用できる代わりに,結構な頻度で酷い広告を見せられます。それらはウェブサイトの汚点であるばかりでなく,デザインを破壊し,ユーザビリティを下げ,最悪の場合はマルウェアを感染させます。

5年前ならまだ広告は必要悪だと考えて使っていたものが,今は積極的にブロックすることが,本質的に自己責任であるインターネットにおいて当然取るべき自衛措置だと考えるようになりました。それなりに効果のある広告ブロッカーを入れないと,もはやまともにインターネットを利用するのは無理だと感じます。広告を葬り去れるならその類のサービスに金を払ってもいい,興味あるコンテンツに限って直接金を落とす方法が選択肢にあればそうする,これはインターネット処世術の範囲内だと現在の私は考えています。

よし,次は90日以内に更新するぞー!

*1:モデム時代はフレームと画像のために多少読み込みが支えることがあったかもしれません。私はその頃からインターネットに触れていましたが,フレームの多用はデザインとパフォーマンスの観点から避けるべきとの意見があったと記憶しています。

*2:阿部寛のホームページ」で初めて IPv6 に遭遇したとの声すらあります。

*3:アナログ放送で電波が入らないときにノイズだけが映る現象。あの「ザーーーー」という音も今や懐かしい。